【花図鑑】知っておきたい高山植物17選!もっと山が楽しくなる!!
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高山植物とは森林限界よりも高い場所に生えている植物の事です。
せっかく高い山へ行くのなら、途中で出会ったお花の名前がわかるといいですよね。
高山植物といってもたくさん種類が有りますが、その中から代表格ともいわれるお花をピックアップしてご紹介します。
同じような見た目のお花も有るので、そのお花の特徴も合わせて載せちゃいます。
山でお花を見かけて「これは〇〇という花だよ!」なんて言えたら恰好いいですね!
目次
お花の特徴、見分け方(お花の色別)
白いお花
ハクサンイチゲ(白山一華)
生息域:東北・関東・中部地方
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日本アルプスの代表的な高山植物です。
花の名前の「ハクサン」は石川県と岐阜県にまたがる白山のことですが、最初に命名されたのが白山で実際には色んな山で見ることができます。
「イチゲ」とは通常は1株に1つ咲く花のことですが、ハクサンイチゲは複数の花をつけます。
北岳付近にしか咲かない「キタダケソウ」とも似ていますが、キタダケソウは花びらの先端がとがっていなくてくぼんでいます。
チングルマ(稚児車・珍車)
生息域:北海道から中部地方以北の本州にかけて分布
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↓
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上にあげたハクサンイチゲととても似ています。
チングルマの方が花の形が丸く、おしべの黄色が目立ちます。
昔の子供(稚児)が持っている風車に似ていることから名前がついたそうです。
チョウノスケソウ(長之助草)
生息域:北海道、本州(関東・中部)
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植物採取者「須川長之助さん」という方が日本で初めて採取したことからこの名がついたそうです。
上にあげたチングルマとも似ていますが、葉っぱがとても特徴的なので葉っぱで区別がしやすいです。
葉っぱは楕円形でしわしわしています。
ミズバショウ(水芭蕉)
生息域:北海道~中部地方
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山地の湿原に生えています。
「夏がくーれば思い出す、遥かな尾瀬遠い空~」
という夏の思い出という曲で有名な花ですね。
名前の由来は水辺に生えていて、葉っぱの形が芭蕉(バショウ)の葉に似ていてことからきています。
コバイケイソウ(小梅蕙草)
生息域:北海道、本州(中部地方以北、三重県)
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花は毎年は咲かず、3~4年に1度だけ咲きます。
眺めるだけなら無害でとても綺麗なお花ですが、実は毒草なので注意しましょう。
黄色いお花
シナノキンバイ(信濃金杯)
生息域:北海道~中部地方以北
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高山植物の中でも代表的なお花です。
大き目のお花で群生することが多いです。
黄色い花ってたくさんあるけれど、シナノキンバイの葉っぱは深い切れ込みが有って特徴的なので、葉っぱで見分けられます。
ミヤマダイコンソウ(深山大根草)
生息域:北海道・本州(東北,関東,中部,近畿)
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高山帯の岩石地や礫地に生息しています。
花弁は可愛いハート型です。
花に比べて大きくつやつやして目立つ葉っぱをしています。
ニッコウキスゲ(日光黄菅)
生息域:北海道から本州の中部地方
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一日花で朝開いて夕方にはしぼんでしまいます。
非常に人気の高い高山植物で、黄色のじゅうたんを敷き詰めたような群落はとても素晴らしいです。
花の色は黄色というより橙黄色です。
日光に多く自生していたことからこう呼ばれているそうです。
ピンクのお花
コマクサ(駒草)
生息域:北海道から本州の中部地方
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「高山植物の女王」と呼ばれていて、品のある美しい花です。
他の植物が生息できない砂や小石で覆われた場所に自生します。
花の形が馬(駒)の顔に似ていることからこの名がついたそうです。
ハクサンフウロ(白山風露)
生息域 :本州の東北地方から中部地方
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日本の固有種で、花の色は濃いピンクから白に近いものまで有ります。
「フウロ」は夏の朝に朝霧がツユとなって花について風に揺れる様子をたとえたもので、白山に多いことから、ハクサンフウロと言われます。
そして、別名アカヌマフウロとも。
コイワカガミ(小岩鏡)
生息域 :本州(中部地方、大峰山)
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イワカガミは低山から亜高山に分布していますが、コイワカガミは高山に分布しています。
イワカガミよりもコイワカガミの方がやや小型なのでコイワカガミと言われ、1株当たりに付く花の数もコイワカガミの方が少ないです。
葉っぱにつやが有って鏡のようなことからついた名前です。
青、紫色のお花
イワギキョウ(岩桔梗)
生息域:北海道~中部地方
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チシマギキョウと見た目そっくりですが、花冠に毛が有るかないかで区別が出来ます。
高山の岩場や礫地に生育していて、岩場に咲くキキョウの仲間というところからこの名がきています。
茎の先端に1つだけ上向きに花をつけます。
タテヤマリンドウ(立山竜胆)
生息域:北海道~中部地方
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名前は立山に多いことからついていますが、実はミヤマリンドウの方が多く見られます。
花は日が当たっている時だけ開いて、雨や曇りの日には筆先の形をした蕾状態になって閉じています。
ハクサンチドリ(白山千鳥)
生息域:北海道~中部地方
白山に多いことと、知鳥(ちどり)が飛ぶ姿に似ていることが名前の由来です。
ラン科のお花で、花冠は唇形していて先端が3裂しています。
ウルップソウ(得撫草)
生息域:北海道と北アルプスの一部、八ヶ岳のみ
千島のウルップ島で採集されたことからこの名前がきています。
希少種です。
シラネアオイ(白根葵)
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一般的には青紫色の花ですが、中には濃い紫色から白色まで多様性が有ります。
日光の白根山で初めて発見されたのと、花がタチアオイに似ているという事からこの名前がつきました。
その他の色のお花
クロユリ(黒百合)
生息域: 北海道~中部地方
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石川県の郷土の花です。
クロユリには2つの種類の花言葉があります。
素敵な意味の花言葉は「愛」「恋」で、怖い意味の花言葉は「呪い」「復讐」です。
黒紫、暗紫褐色というとても珍しい色の花です。
山に持って行きたい植物図鑑
山でお花を見かけてなんていう名前の花なのかすぐにわからない時、なんかもやもやします。
写真に撮っておいて後で調べることも出来ますが、その場でわかると嬉しいです。
そんな時に小型のさっと調べられる本が有ると便利です。
実際のお花と図鑑の中のお花と比べてみることもできます。
1冊は持っていたいところです。
ひと目で見分ける250種 高山植物ポケット図鑑 (新潮文庫)
![](https://m.media-amazon.com/images/I/81Q+4EAHxtL._SL1500_.jpg)
見間違いやすい花の見分けるポイントがイラストでわかりやすく解説されています。
薄くてサイズも持ち運び便利なちょうどいいサイズです。
花の色から探すことができて便利です。
ひと目で見分ける320種 ハイキングで出会う花ポケット図鑑 (新潮文庫)
![](https://m.media-amazon.com/images/I/51SHFX30KSL.jpg)
この本は低山と1000~2000mの山域でよく見られる花のポケットサイズの植物図鑑です。
あまり高い山には行かない方にはこちらの方が本に載っている花と出会えそうです。
似ている花同士が比べて載せられているのでわかりやすいです。
日本の高山植物400 (ポケット図鑑) 文庫
![](https://m.media-amazon.com/images/I/71hncEzbZRL._SL1236_.jpg)
花の色別に載っているので、さっと調べやすいです。
葉っぱについても詳しく載っていて便利です。
持ち運びがしやすい手頃なサイズなのに、種類はしっかり400種も揃っています。
高山植物ハンディ図鑑 (小学館101ビジュアル新書)
![](https://m.media-amazon.com/images/I/51M+MPwTDXL.jpg)
とても小型で軽量で持ち運びに便利です。
全国の高山植物約440種を紹介していて、またその内の約360種を写真で載せています。
まとめ
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高山植物はもちろんまだまだたくさん種類が有ります。
ただ、一気に覚えようと思っても大変です。
まずは有名どころは見分けられるようにしておきたいところです。
グループ登山の時、「これは〇〇というお花だよ」なんて言えたら一目置かれるかもしれません。