山の知識検定って?ブロンズ・シルバーコースを同時受験してみた話。
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「山の知識検定」って聞いたことありますか?
そんなにまだ知名度は低いかもしれませんが、山に関する知識や登山をする上での重要な情報などがテストに出題されますので、登山をやる方は勉強しておくととても役に立つ内容です。
登山人口が増えた今、遭難の数も増えてしまっているのが現実です。
各自がこういった知識を身に着けることで遭難数や山での死者が減ることにつながればとても素晴らしいことです。
このサイトの管理人おかめも、サイトを運営する責任上しっかりとした知識を勉強すべく山検定を受けることにしました。
そして受けてきた様子をレポートしたいと思います。
目次
「山の知識検定」とは
通称「ヤマケン」こと「山の知識検定」は2011年から始まり2019年は第9回目になります。
検定の目的は、「山の知識を学ぶことによって山岳遭難事故を防止し、山の自然を守って楽しく山に登ることを提唱するため」なんだそうです。
ブロンズコース、シルバーコース、ゴールドコースと3種類のコースが有って、レベルが上がっていきます。
いきなりシルバーコースとかゴールドコースは受けることが出来なくて、ブロンズコースに合格するとシルバーコースを受けられ、シルバーに合格するとゴールドコースを受けられます。
ただし、ブロンズとシルバーは同時に受けることが出来ます。
そして、会場は東京・大阪・名古屋の3か所で受けられます。
出題されるのは、登山そのものに関することや装備のこと、気象のこと、救急について、読図についてなどの他にも山の雑学に関する事など幅広いです。
私がやった勉強方法、参考まで。
まずは「山の知識検定」公認BOOK!
まずは、絶対にはずせないのが、「山の知識検定公認ブック」。
これは、この試験を受けるなら絶対に購入した方が良いでしょう。
売り切れてしまうこともあるので早めに購入しましょう。
出題予定の各分野それぞれ大事なことが載っています。
私も本を一度読むだけではなく、何度も何度も読みました。
また、それぞれの項目の最後には例題がついているのと、本の一番最後には過去の実際のブロンズの試験問題が掲載されています。
これらはしっかりチェックして、確実に答えられるようにしておいた方がいいです。
私は、間違えた問題は書き留めて、覚えるまで何度も見返しました。
深田久弥の「日本百名山」を読む
百名山に関する問題はよく出題されています。
まだ読んでない方は目を通しておいた方が良いです。
百名山を選ぶ問題だったり、山の名前の由来だったり、色々出題されることがあります。
この本の文章がそのまま抜き出されていて、「これはどの山のことでしょう?」なんて問題もありました。
山が有る場所(何県かとか)や位置関係などの問題もあるので、私は「日本百名山」の本に付録でついている百名山が載っている日本地図をプリントしてトイレに張り付けて覚えました。
珍しい読み方の山なども出題されやすいです。
例えば、光岳(てかりだけ)とか武尊山(ほたかやま)みたいなのです。
少なくとも百名山は全て読めるようにしておきましょう。
山の知識検定オフィシャルサイトのスタッフブログをチェック
オフィシャルサイトの スタッフブログのところには、単なるお知らせだけのページもありますが、試験のヒントや例題を紹介してくれていたりもします。
問題の解説をしてくれているものも有ります。
実は私は、試験の直前に気づいて慌てて読んだのですが、かなりためになりました。
ここを参考にすると勉強もしやすいです。
過去問を解く!
過去に出た問題はもう次は出ないんじゃない?と思っていましたが、過去の問題と全く同じ問題が出題されているものもありました。
また、全く同じでなくても選択肢が違うだけで同じ感じの出題も多いです。
そして、問題の出方を見ておくことで、どうやって覚えるのがいいのかがわかってきます。
ですので、過去問を解くのは超おすすめです。
ただ、私は、公認ブックを買ったり、百名山の本を買ったり、色々出費していたので、さらに過去問を買うことにちょっとためらってしまいました。
山の知識検定のアプリも有料なのでやりませんでした。
その代わり、緑のgooのホームページには模擬問題が日替わりで更新されています。
これは無料ですし、毎日更新されますので毎日チェックしていました。
実際に、ここをやっていたことで答えられた問題も有りました。
少々お金はかかってもいいという方は、過去問題集を購入した方がよりいいと思います。
試験に実際に行った様子
試験の申込をすると、数日後にはがきが届きます。
私の場合は、ブロンズとシルバーの同時受験なので、はがきが2枚届きました。
いよいよ実感がわいてきます。
宛名側には、自分の受験番号が明記されています。
2019年11月10日(日) 試験当日は、はがきに「試験10分前には着席してください」と書いてあるので、余裕を持って30分以上早く到着するように行きました。
はがきにも会場への地図が書いてありますので、それを見ながら行ったら入口がわからずうろうろしてしまいました。
ここだと思われる入口には「山の知識検定」についての貼り紙などは何もなくかなり不安になりましたが、私と同じく検定を受けに来たであろう人達がいて「ここですかね~?」なんて話ながらエレベーターで1Fへ上がると受付がありました。
後でわかったことは、ここは裏口で地下から入る入口だったので、何も書いていなかったのでした。
表口にはちゃんと「山の知識検定会場」の大きな貼り紙がしてありました。
かなり早く到着しておいてよかったです。
1階受付では特にはがきを見せるとかはなく、あなたの会場はどこですよというのが貼りだされていました。
それをチェックして自分の会場へと向かいます。
午前中はブロンズコースのみの試験のようで、3階と4階に分かれての試験でした。
自分が試験を受ける会場へ行くと、入口には座席表が貼ってあります。
想像していたよりもたくさんの人が試験を受けていて驚きました。
3階だけでも200人います。
試験時間までは参考書などを見てもいいので、ギリギリまで公認ブックをみていました。
朝早めにご飯を食べたのでお腹がすいてお腹が鳴ると嫌だったので、小腹に入れられるものを購入していったのですが、試験会場は残念ながら飲食禁止でした。
10時からは試験用紙が配られ試験の説明があります。
そして10時10分から試験が始まり試験は11時40分までですが、11時10分以降は退出してもOKでした。
8割か9割くらいの人が途中退出しましたが、私は最後までねばりました。
午後はシルバーコースの試験なので、その場でそのままいられるのかと思ったらいったん出なければいけませんでした。
お昼を買っていかなくて良かったです。
お昼を食べるために、あらかじめチェックしていた会場からすぐ近くのジョナサンへ行きましたが外に待っている人がたくさんいたので諦め、別のすいてそうなお店に入りました。
午後は、試験が13時からで、12時半になると会場へ入ることが出来ます。
午後はゴールドコースとシルバーコース両方の試験です。
ゴールドコースは4階、シルバーコースは3階で、ブロンズコースに比べると試験を受ける人数はだいぶ少なかったです。
ブロンズコースは基本的な問題が多いのに比べ、シルバーコースは地図を読むような問題とか、ブロンズよりももっと深い内容の問題が多く、一気に難しくなりました。
シルバーコースも、13時10分から試験が始まり14時10分以降は帰ることが出来たのですが、途中で帰る人は少なかったです。
私は、シルバーの試験途中に「今回のシルバーは無理かも」と感じました。
よく考えるとシルバー向けの勉強はあまりしていませんでした。
試験の時に机に貼られていた引換券を持って受付へ行くと、解答が渡されます。
すぐに採点ができるので合否がほぼわかります。
試験の結果は?
結果が出るのは12月ですが、帰り際にもらった解答と解説を読んで、自己採点しました。
ブロンズコースは無事に合格できたようです!
ですが、シルバーは残念ながら落ちてしまいました。
ブロンズコースは、暗記していれば出来る問題が多かったのですが、シルバーコースは暗記だけでは出来ないような問題が多かったです。
今回の勉強法ではブロンズコースはいけますが、シルバーコースは厳しかったです。
シルバーコースは、地図に関する問題や天気図をもっとしっかりやっておく必要が有りそうです。
悔しいので、来年2020年に再びシルバーコースをリベンジしたいです。
予定どうり受けたら、また記事にしたいと思います。
ちなみに、正しいものを選びなさいという問題と間違っているものを選びなさいという問題がありますので、勘違いしないように気を付けましょう。
何問も続けて解いていると、意外と間違えます。
まとめ
この試験に受かったからからと言って得することはあまりないかもしれませんが、実際に勉強してみて思ったのは、登山をやる上でとても大事な知識がたくさん有って非常にためになるということです。
また、特に登山をやるのに必要ない知識でも、例えば雑学でも知っていて登山するのと知らないで登山するのでは、やっぱり知っていた方がより登山が楽しめるというのも感じました。
なので、決して無駄ではないし、私は勉強していてとても楽しかったです。
もっともっと、山に関する色んなことを知りたくなりました。
登山を趣味としてしている方は、是非試験にチェレンジしてみてください!