寿命を縮めてない?登山靴を長持ちさせるお手入れ・メンテナンス方法をご紹介!
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登山、ハイキングから戻った後、登山靴はどうしていますか?
そのまま玄関におきっぱなしとか、そのまま何もせず箱にしまって次に使うまで保管してたりしませんか?
登山で、靴というのはとても大事な役割のものの1つです。
メンテナンス次第では、靴はとても長持ちします‼
「せっかく足になじんできて最高に歩き易かったのに、もう使えなくなってしまった!」
なんてならないよう、出来るだけ大切に扱いたいものです。
目次
登山靴を履く前にまずはチェック
久しぶりの登山で久しぶりに登山靴を履いたら、山に登り始めてすぐ靴底がペローンとはがれてしまった!
なんてことが、時々起こります。
私自身もべローンと靴底がはがれた経験が有りますし、一緒に山に行った人がなったことも有ります。
私自身がなった時は、応急処置用のテープが有ったのでなんとか先に進めましたが、それがなかったらと思うとゾッとしました。
もしも登山中の中途半端な場所でそんなことが起こったら最悪です。
応急処置でなんとかなる場合もありますが、山によってはそれはとても危険です。
靴底に使われているポリウレタン素材が年月の経過によって加水分解してしまったり、接着剤がやはり年月の経過によりはがれやすくなっていることが有ります。
加水分解とは、ソールに使用されている素材が水分と結びついてバラバラになってしまうことなので、何回履いたとかとは関係ありません。
必ず、登山前にチェックすることを忘れずにしてください。
そして少しでもはがれかけていたら、ソールの張り直しをしてもらうか、その靴はもう止めて新しい1足を用意しましょう。
ちなみにこの加水分解は、
使用後にしっかり乾燥させることがとても大事
です。
そうすることで、靴が長持ちします。
靴底に使われる
ポリウレタン樹皮の寿命は、一般的に使用頻度に関係なく5年ほど
と言われているそうです。
どちらにしろ寿命は来るのですが、手入れ方法が悪いとこの年月を速めてしまいます。
どのような登山靴でも使用中の剥離による事故を防ぐために、3年~5年を目安に購入したお店に相談して、ソールを貼り替えるのが一番安全です。
登山から帰ったら、すぐにすること
1.表面の汚れを取る
靴ひもをいったん全て外しましょう。
面倒ですが、使用毎に毎回外しましょう。
靴ひもは汚れが酷ければ、ジャバジャバ洗ってしまいましょう。
インソールはしっかり乾燥させて、汚れが酷ければ専用洗剤で洗ってもOKです。
ただ、靴本体は防水機能が駄目になってしまうかもしれないので、水の中でジャバジャバとは絶対に洗わないでください。
靴表面に付いた泥などの汚れをシューズブラシか乾いた布やスポンジなどで拭きとります。
もしひどい汚れだったら、軽く布を濡らしてしっかりとりましょう。
それだけでは取れない汚れなら、その靴に合った専用洗剤で優しく洗ってあげましょう。
ただし、硬いたわしなどでごしごしやると靴に傷がついてしまったりするので、優しくとるようにしましょう。
靴の内側も、汚れがひどいようなら拭きます。ただし、中は軽く拭く程度で充分です。
絶対に中に水を入れて洗ったりしないでください。
靴の裏側の溝に入った石なども靴底を傷めないよう、割りばしなどを利用して気を付けながら取り除きます。
※本革靴の場合は、デリケートな素材ですので、やわらかいブラシか専用のクリーナーを使用した方がいいです。
※また、スエード素材の靴の場合は、しっかりと乾かした後に専用ブラシで汚れを取ります。
※ゴアテックスなど防水透湿素材を使用したシューズの場合は、中に水が入るとなかなか乾かなくなってしまうので、注意しましょう。
・Collonil(コロニル)国内正規品 馬毛ブラシ
弾力性に富んだ馬毛を豊富に使用したブラシです。汚れ落としや仕上げのポリッシング等に幅広く使用できます。
<クリーナー >
・Collonil (コロニル)汚れ落とし アウトドアアクティブクリーナー 200ml
皮革製、テキスタイル製(ゴアテックス等ハイテク素材を含む)のアウトドア用品全般に使用出来るクリーナーです。ミストタイプで室内でも使用ができます。
・NIKWAX(ニクワックス) クリーニングジェル スポンジA
あらゆる素材の靴に使用できる洗剤です。シューズ表面の撥水コーティングを傷つけずに、汚れだけを落とす事で撥水効果をよみがえらせてくれます。
2.日影干しをする
直射日光の当たる場所だと靴を傷めてしまいますので、
日影の風通しの良い場所で2~3日かけて
靴を乾かしましょう。
その際、必ずインソールを外して、靴・インソール共にそれぞれ乾かしましょう。
(※インソールが外せないタイプのものはそのままで良いです無理に外さないで良いです。)
この乾かす作業はとても大事です。
先ほどの加水分解を速めてしまいますので、しっかり乾燥させましょう。
靴用の乾燥剤を靴の中に入れておくのも有効です。
※本革の場合は、乾燥しすぎるとひび割れが生じることが有りますので、乾かした後にはクリームでしっかり保湿して革に栄養を与えて潤いを保ってあげましょう。
3.撥水、防水処理をする
汚れの上から撥水処理をしても意味が有りません。
撥水処理は必ず、しっかりと汚れを落として、乾燥もさせた後に行います。
布の靴は専用の撥水スプレーをしましょう。
革の靴だったら、皮革専用のスプレーやクリームを使って防水処理をしましょう。
※ゴアテックスの靴の場合は「シリコン系」ではなく、「フッ素系の防水スプレー」を使うようにしましょう。
※逆に、合成皮革の靴の場合は、「シリコン系の防水スプレー」を使う方が防水性が高まって良いでしょう。
ただ、山靴ではあまり使われていません。
その後もう一度しっかり乾かします。
4.消臭・防臭剤を吹き付ける
最後に靴内部に消臭・防臭剤を吹き付けます。
そしてさらに乾いたら保管します。
プラスイオン抗菌剤がニオイ菌の増殖を抑え、消臭効果が長時間持続します。従来品より抗菌成分2倍、除菌成分3倍のプレミアム処方です。
登山靴の保管方法
保管前に、必ずもう一度、靴、靴紐、中敷きそれぞれ劣化してないかチェックをしておきましょう。
靴紐は、擦り切れたり伸縮性が失われていませんか?
靴の金具が外れていたり、さび付いていたり、まだ汚れが残っていたりしませんか?
靴底がすり減っていたり、亀裂が入っていたり、外れそうになっていませんか?
もしこの時点で気づくことがあれば、新しいものに交換するなり対処しましょう。
上記の処理が終わったら、型崩れ防止のために靴紐をしっかり上までしめて、箱にはしまわずに保管します。
必ず、直射日光のあたらない、風通しの良い場所で、湿気の少ない場所に保管しましょう。
まとめ
登山から帰ると疲れていてメンテナンスをするのも億劫かと思いますが、大事な山道具を長持ちさせるためには早めにしておきましょう。
しっかりとメンテナンスをすることで、より長い期間靴をはくことが出来、自分の足にもなじんできて、お気に入りの1足となることでしょう。
ただ、どんなにお手入れをしていても、いつかは履けなくなる時が来ます。
靴の傷みは早期発見・早期対応が安全登山につながります。
登山前には、靴だけに限らず各道具のチェックを忘れずにしましょう。