登山レインウェアは使う度に洗濯を‼手入れ次第で機能が長持ち!?
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
記事内容は公平さを心がけています。
登山でレインウェアは必ず持っていくほどとても重要なものです。
そんなレインウェアをいつもどのように扱っていますか??
登山から帰ってきて、スタッフバックに入れたそのまま袋から全く出さずに保管していたりしませんか?
せっかく高価なゴアテックスのレインウェアを購入したとしても、そんな扱いをしていると機能の劣化を早めてしまいます。
もしも全く使わなかったとしても、スタッフバックに入れたままにしておくと、水分がそのままになりやすいですし、生地にダメージを与えてしまいます。
面倒ですが必ず袋から出して、直射日光の当たらない日陰で高温多湿にならない場所にハンガーにつるして保管しましょう。
もしも登山中にレインウェアを着たなら、雨に濡れなかったとしても汗や皮脂の汚れが付いていますし、また大気中のさまざまな汚れも付着しています。
その汚れを放置してしまうと、撥水性も防水性も確実に低下していってしまいますので、必ず使う度に洗濯するのがとても重要です!!
「洗濯すると防水加工がとれてしまわないの?」という声も聴きますが、実は洗濯しないでそのまま放置する方がウェアへのダメージは大きく、洗濯してメンテナンスしている方が機能も長持ちします。
ゴアテックスのレインウェアでも同じです。
ゴアテックスの公式サイトや、モンベル、パタゴニア、ザ・ノース・フェイスなどの主要山岳ブランドでも、こまめに家庭で洗濯することを推奨しているんです!!
ただし、洗濯にも正しいやり方がありますので、それをご説明します。
★ゴアテックス製品についてもって詳しく知りたい方はこちらのページを参照ください。
↓ ↓ ↓ ↓
目次
レインウェアを家庭で洗濯するやり方
<洗濯手順>
- 洗う
- すすぐ
- 水を切る
- 乾かす
- 熱処理
★撥水性能が落ちてきたと感じたら撥水処理も!
おおまかに言うとこんな流れです。
では、詳しく見ていきましょう。
1.レインウェアを洗う
洗濯表示を確認しましょう。消費者庁のページより→ 洗濯表示を詳しく見る
洗濯機を使えるものは洗濯機で洗います。
ウェアによってはファスナーなどの付属品によって洗濯機が駄目なものも有るので、その場合は手洗いしてください。
まず、洗濯をする前に、泥など汚れがひどい時は、濡らした布でこすらないように軽く汚れた部分をふき取りましょう。
かなり目立った汚れやシミなどには、直接洗剤を塗布して汚れを落としましょう。
※洗剤は必ず市販のものなら中性洗剤かレインウェア専用の洗剤を使用してください。
●また、粉末洗剤や漂白剤、蛍光増白剤が含まれているもの、染み抜きも、ウェアの水蒸気を通す小さな穴をふさいでしまうので避けましょう。
具体的には、中性洗剤ならエマールが有名ですね!
また、専用の洗剤ならNIKWAXLOFTテックウォッシュとかO.D.メンテナンスマルチクリーナーなどが有ります。
<洗濯する前の準備>
- ファスナー 全て閉める
- ベルクロ(マジックテープ) 全て閉じる
- 収納式フード 取り出して広げる
- コード類 全て緩める
ウェアを傷めたり、洗濯ムラをなくすために準備はしっかりやりましょう。
★洗濯機で洗う場合
レインウェアを綺麗にたたんで洗濯ネットに入れます。
2着一緒に洗濯するなら、それぞれウェアごとにネットに入れます。
柔軟剤は使わずに、中性洗剤もしくは専用洗剤のみを使用し、出来ればぬるま湯で洗います。
★手洗いする場合
大きなバケツやたらいか、無ければバスタブの中でも洗えます。
無理にもみ洗いしたりせずに優しく押し洗いしましょう。
洗濯機で洗う場合と同じく柔軟剤は使用せず、中性洗剤もしくは専用洗剤を使用してぬるま湯で洗濯します。
2.レインウェアをすすぐ
通常の洗濯の2倍以上良くすすぐことが大事です。
できればぬるま湯ですすぎましょう。
洗剤が残ってしまっていると撥水性を低下させてしまい、透湿性にも影響がでてきてしまいます。
また、洗剤が残った状態で撥水処理をすると、シミが出来てしまうことも有ります。
3.レインウェアの水を切る
脱水機を使うと機械が故障してしまう可能性が有りますので脱水機は使わないようにしましょう。
水を切るのは結構大変ですが、生地を絞らずに押して水を切るようにしましょう。
そして、タオルなどで軽く水気をふき取りましょう。
4.レインウェアを乾かす
洗濯表示を確認して、乾燥機使用OKなら乾燥機で乾かします。
※ゴアテックス製のレインウェアは乾燥機が使えるものがほとんどですが、経年劣化が進んだものは乾燥機が使えるマークが有っても止めておいた方がいいです。
<乾燥機が使えない場合>
水を切った後、風通しの良いところで陰干ししましょう。
乾くまで時間はかかりますが、気長に乾かしてください。
レインウェアに熱処理をする
ウェアを乾燥させた後、乾燥機が使えるウェアならそのまま乾燥機でさらに20分追加で乾燥させます。それだけで撥水回復に役立ちます。
乾燥機が使えない場合はアイロンで熱処理をします。
その場合は、低温のスチーム無しで、必ずあて布をしてアイロンをかけます。
高温でアイロンをしてしまうと、ウェアが溶けたり焦げたりしてしまうので気をつけてください。(あくまで自己責任でお願いします)
そして、あまり強く抑えないようにしましょう。
もし、アイロンも使用しては駄目なウェアの場合は、ドライヤーで熱を当ててあげるだけでも違います。
レインウェアに撥水加工をする
レインウェアを使用していて水をはじかないと感じてきたら、撥水処理もしておきましょう。
その場合も必ず洗濯してからやりましょう。
汚れを落とさないで撥水処理加工をしても効果が得られません。
撥水剤には「つけこみタイプ」と「スプレータイプ」が有り、さらにスプレータイプには「ウェアが濡れている状態でスプレーするタイプ」と「ウェアが渇いた後にスプレーするタイプ」が有ります。
それぞれやり方を見ていきましょう。
★つけこみタイプの場合
確実に撥水させたいならこれがおすすめです。
洗濯をしてすすぎをした後、乾燥させる前に撥水剤を入れた水にウェアを浸します。
その後、乾燥させればOKです。
<つけこみタイプの撥水剤>
防水透湿性を損なわないので、防水透湿性のあるウェアでも使用可能です。
撥油性にも優れているので、汚れも付きにくいです。
★ウェアが濡れた状態でするスプレータイプ
手早く済ませたい方にはこれが楽で良いですね。
ウェアが濡れている状態でハンガーなどにつるして、ウェア全体にスプレーします。
余分な撥水液を硬く絞った布で拭いて全体に伸ばします。
拭き取らないでそのままにするとムラになることがありますので気を付けましょう。
液が垂れてきますので、下には何かひくか、お風呂場などの液がついても大丈夫な場所でしましょう。
★ウェアが渇いた後にするスプレータイプウェアを乾燥させた後、熱処理前にウェア全体にスプレーします。
大量に吹き付けると液だれしますので注意してください。
少量吹きかけ乾かしてを4、5回繰り返しましょう。
ちなみにこちらの撥水剤は登山のレインウェアの他にテントやタープ、綿やウールなどにも幅広く使えて便利です。
撥水加工はプロにお願いするのも1つの方法です!
自分でお家でメンテナンスをしているけれど、撥水性能が落ちてきたと思ったら、プロの撥水加工クリーニングに依頼する方法も有ります。
少々お金はかかりますが、家庭ではとても出来ない耐久性の有る撥水加工が可能です。
自分でやるよりも断然強力に出来ますので、年に1度ほどやるのもいいと思います。
ゴアテックスでも、透湿性を失わずに防水処理をすることが出来ます。
命を守る大事なレインウェアですので、それぐらいやっておくと安心です。
まとめ
レインウェアのメンテナンスについてご紹介しましたが、今使用しているレインウェアの「今現在の性能」はどうですか?
レインウェアさえ持っていれば雨でも安心なんて考えていなかったでしょうか?
夏山でも低体温症による遭難死は起こりえます。
せっかくレインウェアを持参していても、防水機能が全く機能していなければ意味がありません。
私には関係ないなんて思わずに、しっかりと対策をしておきましょう。