命にかかわる!?登山の虫除け対策!そしておすすめの虫除け剤は?
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目次
覚えておきたい山にいる虫の基礎知識
山には色んな虫が存在します。そして時に、虫の大群に囲まれることもありますし、刺されて痛い思いをしたり、痒いのが続いて嫌な思いをすることもあります。
それだけではなく、虫によっては刺されると生命の危険さえ有ります。
ただ、もちろん私は虫は大嫌いですし刺されるのも嫌ですが、そんな事を言っていたら山には行けません。
それでも山に行くために、色々な対策をして出来るだけ被害に遭わないよう細心の注意をしたいものです。
というわけで、登山で出会う不快な虫の対策や対処法をまとめてみました。
色々な知識をあらかじめ持っていると、万が一の場合にも役立ちます。
登山を趣味としている方は是非、これらの知識をあらかじめ知っておいていただきたいです。
マダニ
・マダニとは
マダニは、家庭にいるダニとは種類も大きさも違います。
主に森林や藪などに生息していて、蚊と同様に動物が発する二酸化炭素を感知して動物に飛びつきます。
大きさは、血を吸う前でも3~4㎜ほどで、肉眼でも見えます。
一度噛みつくと数日間吸血し続け、そして血を吸うとどんどん大きくなり10㎜~20㎜までにもなります。
気持ちが悪いです。
ただ、気持ち悪いというだけではなく、マダニによる感染症により死亡するという事故も毎年起きていますので、恐ろしいです。
吸着時には痛みも痒みもほとんどないので、しばらく気づかないことも有ります。
生息域は日本全国ですので、どこの山へ行くにも注意しなければなりません。
活動する期間は主に4月~11月ですが、冬季に活動する種類もいます。
マダニは、肌を刺すのではなく、人にとりつくと皮膚に牙を刺してがっちり固定してしまうので、手ではなかなかとれません。
・マダニ被害に遭わないための対処法
登山道を離れて藪などに入るのはできるだけやめましょう。
特に獣道は注意しましょう。
<服装>
長袖・長ズボンで出来るだけ肌を露出しないことが大事です。
ですので、ズボンと靴の間に隙間があるのなら登山用スパッツ(ゲイター)も有効です。
また帽子や手袋もして首にはタオルをまくなどもした方がより良いです。
また、出来るだけ明るい色の服を着た方が目でも確認しやすいです。
そしてつるつるした素材の方がくっつきにくいので良いです。
<虫除け剤>
ディートという成分を含む虫除け剤がマダニの忌避剤として一定の効果が有るとわかっています。
ディートの成分量が高い方が効力持続時間が長いですが、ただし、強い成分ですので、使用上の注意をよく読んで、容量用法を守って使用してください。
子供には使えないものも有ります。
また、イカリジンという成分も高い効果が期待できます。
こちらは子供も使えます。
あまり成分の強いものは苦手という方は、自作で虫除けを作る方法も有ります。
※虫除け(ハッカ油スプレー)の作り方は下記参照。
※おすすめ虫除け剤についても下記参照。
<帰宅後>
必ず、山から下りたらすぐにお風呂に入りましょう。
そして、全身、そしてウェアや道具にもマダニが付いていないかチェックしましょう。
・万が一噛まれてしまった時の対処法
かまれてすぐならピンセットや指でつまめば簡単に取り除けますが、時間がたってがっちりと噛まれてしまっていたら、無理に取ろうとするとダニの頭がちぎれて体内に残留してしまいます。
そうするとその部分が二次感染をおこして化膿したり、体液が逆流して病原菌やウィルスが体内に進入するリスクが高まるので、 皮膚科に行くのが安全で確実 です。
状況を詳しく病院の先生に伝えましょう。
そして、その後2~3週間は体調の変化に注意しましょう。
・マダニに噛まれておこる病気(感染症)
ライム病
インフルエンザと症状が似ています。噛まれた箇所がライム病独特の模様になります。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
怖いのは、有効ワクチンはないことです。
関西方面の山ではとても多いですので、そちらの方面の山に行く際は特に気を付けましょう。
ダニ媒介性脳炎
マレですが、死亡例も有ります。
2017年には北海道の男性がマダニに噛まれて亡くなられた事例が有ります。
蜂
蜂で最も恐ろしいのはスズメバチです。攻撃性があり、猛毒を持っています。
刺されると亡くなられる方もいます。
熊やマムシよりも出現率は高く、毎年被害者および死亡者が出ています。
スズメバチが最も活動的になるのはだいたい夏から秋ころです。
通常、蜂は必要がなければ人間を刺しませんが、攻撃してくる時は巣を守るためです。
スズメバチの中でも、さらに国内最大級のオオスズメバチや近年被害が増えているキイロスズメバチは刺されると死に至る事があります。
また、いずれの種にしても、刺されると激痛を感じ、徐々に痛みが強くなってきます。
ひどい場合は数分で意識不明に陥り死に至ります。
蜂に刺されて死亡するケースのほとんどは、アナフィラキシーショックによるものです。
・アナフィラキシーショックとは
ハチ毒が起こす急性で過剰なアレルギー反応のことで、命に及ぶ重症になることが有ります。
1度蜂に刺されたことの有る人は、ハチ毒に対する抗体がつくられている可能性があるので、アナフィラキシーショックの危険性が高くなります。
症状としては、 顔面が蒼白になり、嘔吐や下痢、また血圧低下、呼吸困難、意識喪失などの全身症状 にまで及び、死に至ることがあります。
・蜂への対策は
黒い色や暗い色を攻撃する習性が有るので濃い暗い色の服は避けて、長袖長ズボンを着用するようにしましょう。
頭髪の黒にも寄ってくるので帽子をかぶりましょう。
香水や化粧品、ヘアスプレーなど匂いの強いものをつけないようにしましょう。
以前、ハチに刺された経験の有る方は、診察を受けて、必要ならば食物アレルギーショック時の救急処置に用いるアドレナリンの自己注射器(エピペン)を携行した方が安心です。
・遭遇してしまったら
手で追い払ったりせずに姿勢を低くして、ゆっくりとその場から離れましょう。
走って逃げるのも良くないです。
蜂を興奮させてしまうと攻撃してきて危険です。
興奮させないために、大きな身振りなどもしないようゆっくり動くようにしましょう。
ただし、攻撃をされ始めてしまったら、すぐにその場から逃げましょう。
・刺されてしまったら
万が一刺されてしまったら、応急処置として、傷口から毒を絞り出すようにしながら、すぐに水で洗い流しましょう。
もし、ポイズンリムーバーを持参していたら、それですぐに毒を吸い出し、傷口に抗ヒスタミン軟膏を塗っておきましょう。
ポイズンリムーバーは、ネットで1000円~2000円ほどで購入できます。
山へ行く際には、グループで1つ救急セットに入れておくと安心です。
もし、顔面が蒼白になり、嘔吐や下痢、ショック症状が出るような重症でしたら、一刻も早く病院へ行かなければいけません。
蚊、ブヨ(ブユ)、アブ
蚊は、言わずと知れた特に夏に登場する迷惑物です。
そして、山にいる蚊はやぶ蚊と言って、町でみるものよりも大きく、刺されるとものすごくかゆいです。
ブヨ、アブも蚊と同じく人間の血を吸い、刺されたところがかゆくなります。
ただし、蚊とちがい、刺すというよりは、皮膚をかみ切って吸血します。
・予防方法
夏でも出来るだけ長袖がいいです。手袋もしてできるだけ肌を出さないようにしましょう。 服の上から刺されることも有りますが、刺されにくいくなります。
虫除け剤
マダニ同様にディートという成分かイカリジンという成分が入っているものが、蚊にもブヨにもアブにも有効です。 ※おすすめ虫除け剤については下記参照。
蚊取り線香
腰にぶら下げられるタイプのものが売っています。
これはすごく便利です。
中でも「パワー森林香」はアウトドア用の蚊取り線香で、その名のとおり強力です。 携帯用も販売されています。
「パワー森林工」はアウトドアショップで販売されています。
ただし、風の強い場所では使いづらく、有効成分も風に流されてしまいます。
ハッカ油少々値段はしますが、ハッカ油は蚊にもブヨ(ブユ)やアブにもよく効きます。
天然成分なので、赤ちゃんや皮膚の弱い方でも安心して使えます。
ただし、汗や水で流れてしまうので、こまめにつける必要が有ります。
市販の物もありますが、自分でも簡単に作ることもできます。
※ハッカ油スプレーの作り方は下記参照。
虫除けネット場所によっては、虫の大群が顔のまわりにまとわりつくようなところも有ります。
そんな時には顔をすっぽりと覆ってしまえる、虫除けネットはとても有効です。
私も以前、虫の大群に囲まれる場所へ行った時、友人がすかさず虫除けネットを取り出し装着したのを見て、うらやましく思ったものです。
アウトドア用品店でも売っていますし、アマゾンなどでも購入できます。
とてもコンパクトになるので、虫が多そうな場所へ行く際には持って行くと安心です。
虫除けシール、虫除けリングなどの虫除けグッツも販売されています。
<虫除けシール> <虫除けリング>私は人よりも蚊にさされやすく、徹底的にガードしたい派なので、スプレーはもちろんこまめにふりかけ、さらにこういったシールやリングなども併せて使っています。
・ハッカ油(20~40滴:最初は20滴にして、虫除けの効果を上げたければ少しづつ濃度を上げてみましょう)
・精製水(90mL)
・消毒用エタノール又は無水エタノール(10mL)。肌が弱い人は無水エタノールの方が良いです。
・スプレーボトル これを混ぜて振ったら完成!使用期限は約1週間です。あんまり濃くすると肌が少々ヒリヒリします。肌に吹きかけたり、帽子や服にふきかけて使いましょう
・防虫素材の服を着るのも効果的
「着る防虫」と言われる、繊維に虫を寄せ付けない加工をしたスコーロンという素材で作られたウェアが販売されて早10年以上。
登山者、キャンパー、釣り師などにとても支持されています。
虫が服にとまっても、防虫剤を察知してすぐに去っていくんだそうです。
おかめもいずれ使いたいと思いつつまだ試せてはいませんが、虫嫌いには試す価値ありです。
服事態に虫除け効果があるあんて、とても魅力的です。
気になる方はお試ししてみてください!
★スコーロンについてもっと詳しく知りたい方はこちらのページへ↓↓↓↓
・蚊にさされてしまったら
キンカンや抗ヒスタミン軟膏をすぐに塗っておきましょう。
<キンカン>・ブヨ、アブに刺されてしまったら
蜂と同様にポイズンリムーバーで毒を吸い出し、水で洗い抗ヒスタミン軟膏を塗りましょう。
蛭(ヒル)
気温が25℃を超える5~10月頃までの湿気の多い山林によくいます。
秋田県~沖縄までほぼ全国に生息していると言われています。
特に神奈川県の丹沢には大量にいると言われているので、注意しましょう。
湿気を好み、梅雨の時期に特に活発になります。
大きさは2〜3㎝ほどですが、伸びると8㎝くらいまで伸びます。
見た目はとても気持ち悪いです。気持ち悪いので、写真は載せません。
・対策
ズボンの裾と靴下の隙間は作らないように、ズボンのすそを靴下に入れるか、ゲイターを使用したり、首にはタオルを巻くのも効果的です。
2.女性用のストッキングを履くと山ビルの吸血を防げると言われています。
そして靴下はできるだけ厚手のものを履きましょう。
3.靴に塩を塗るか、濃度20%以上の食塩水を靴にスプレーするのも有効です。
4.ヤマビル忌避剤(ヤマビルファイターやヒル下がりのジョニーなど)を靴や靴下や服などにスプレーするのも大変効果が有ります。
ただし、ディートという成分の入ったものは子供が使う場合には注意が必要です。
必ず用法を確認してください。
<ヤマビルファイター> <ヒル下がりのジョニー>
5.市販の虫除けでも山ビルを忌避してくれるものが売っています。
・吸われてしまった時
ライターなどで火を近づけるか、吸着しているところにアルコールをかけるか、もしくは塩分濃度が高いものをかけると蛭を剥がすことが出来ます。
剥がせたら、水で傷口を良く洗い、もしポイズンリムーバーを持っていたら吸い出しておきましょう。
最後に抗ヒスタミン軟膏をよく塗ってから絆創膏をして、その後病院へ行ってみてもらってください。
★登山で使う虫除け剤のおすすめ★
虫ごとに、それぞれの対策方法をご紹介してきましたが、結局のところ登山には何の虫除けを持って行くのが良いのでしょうか?
マダニ、蚊、アブ、ブヨ、ヒルなど万能に効果が有るのはディートという成分の入った虫除けです。
出来るだけ強力なもので出来るだけ多くの虫を防御したい方はディートが入った虫除けをお使いになると良いでしょう。
<イカリジン配合の虫除け>
金鳥 お肌の虫よけ プレシャワーPRO 80ML フマキラー 天使のスキンベーププレミアムただ、もしお子様へ使う場合や、敏感肌の方で、天然成分のものの方が安心ということであればハーブ系の虫除けがおすすめです。
<おすすめ>
アウトドアボディスプレー
オーガニックタイプの虫除けの中でとても人気が高いものです。
匂いも自然な香りで私はとても好きです。
生後6か月の赤ちゃんから使用出来ます。
私は山ではなく普段使う時にはもっぱらこちらで、常にこれを持ち歩いています。
虫除けを購入する時には必ず成分や注意の欄を見てください。
成分、何の虫に効くのか、使い方などが書いてあります。
まとめ
以上、とても重要な「山での虫対策」についてのお話でした。
登山へ行く時の服装は、夏でも出来るだけ肌を出さないのが安心です。
私は何度も夏の山には行っていて、そんなに虫が気にならなかった時も有りますが、大量の虫に囲まれてうんざりした経験も有ります。
そんな時は本当にうっとうしいものです。
まだ、自分自身は命に関わるような怖い虫に襲われた経験はないのですが、友人が何者かの虫に刺されポイズンリムーバーを使用したことが有ります。
その時はすぐに処置を出来たので大事には至りませんでした。
自分が経験しないと、何事も大丈夫な気がしてしまうものですが、実際にはいつなんどき嫌な虫に襲われるかわかりません。
油断は大敵です。
少しでも嫌な思いをしないために、そして後で後悔しないためにも、色々対策して備えておきましょう。