登山靴を初心者が初めて買うなら何がいい?選び方のポイントって何⁉
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「どの靴で山へ行くのか。」というのは、登山を始めたばかりの人にとっては悩ましい問題です。
今持っているスニーカーで行くのか、もしくは高級な登山用のいい靴を購入した方がいいのか。
高価なものなので、先の先まで考えてハイグレードな山まで使えるものを購入するのか。
最初は全く検討もつかないと思います。
靴選びにも、いくつかの大事なポイントがあります。
そんな登山靴をどうするか考えている人のために、登山靴を買うか買わないか、何を買うのかなど一緒に考えてみたいと思います。
目次
今持っているスニーカーでいい?
もし最初に行こうとしている場所が、観光客がとても多いとても整備された場所で、それほど長い時間歩かない(1~2時間程度)のなら、スニーカーでもいいと思います。
そして、まだこれから先ハイキング、登山をやっていくのかまだ定まらないのなら、最初からある程度の値段の靴を購入するのはためらってしまうことでしょう。
ただ、少しでも登山道を歩くようなら、できるだけ早く靴は購入した方がいいです。
足も疲れにくく楽ですし、より安全に歩けるからです。
では登山靴と街歩き用のスニーカーの違いは何でしょうか?
最大の違いは、登山用の靴はスニーカーに比べると、 靴底が硬めで溝が深く、また滑りにくくなっています。
舗装道路と違って、登山道は丸太の階段が有ったり、岩でごつごつした道や砂でじゃりじゃりした道も歩かなければいけません。
登山用の靴は、そんな 歩きづらい場所でも安定して歩くことができる ように作られているんです。逆にスニーカーは、山へ行くと滑りやすくて、靴底の硬さが不十分なので足が疲れやすくなってしまいます。
登山靴とトレッキングシューズの違いって何?
よく、「登山靴とトレッキングシューズの違いって何?」と聞かれることが有ります。
登山靴にも用途に合わせて色々な種類があります。
トレッキングシューズというのは登山靴の中の種類の1つ です。
登山靴には、大まかにいうと アルパインシューズ(ブーツ)、トレッキングシューズ、ハイキングシューズ に分けられます。 アルパインシューズ は、本格的な登山靴で、その中でもさらに厳冬期の登山用なども含まれていて、種類もまたいくつかあります。 トレッキングシューズやハイキングシューズ は軽登山用の靴で、ローカットやミドルカットのものが多いです。 ハイキングシューズ は整備された登山道を歩く時や日帰りハイキング、里山歩きなどに向いています。そして トレッキングシューズ は、日帰り登山や1泊程度の登山向きで一般的な登山道を歩くのに向いています。
ただ、これらの区分は明確には分けられてはいません。
とりあえず、初心者で初めて購入する靴ならば、トレッキングシューズかハイキングシューズの中から選ぶのが良いかと思います。
登山靴を購入するなら、必ず履いてみて決める!
色々なサイトで、初心者向けの登山靴で具体的にどの靴がおすすめとして紹介されていますが、それらはあくまで参考程度にしてください。
なぜなら、人それぞれ足の形も違うし、体力も違うし、登ろうと考えている山も違うからです。
いきなり全く履いてみないで、ネットでおすすめを購入するなんてことは絶対やめましょう。
必ず登山靴専門店へ行き、店員さんに相談しながら、自分でも履いた感じを確かめながら決めるということが大事です!!
ちょうど、靴について詳しい専門家のような方が担当してくれたら、その方に色々相談して決めればとても簡単ですが、必ずしもそういう人がいてくれるとは限りません。
その場合は、こちらのサイトをまず参考にして、あとは自分で履いた感じで選んでください。
登山靴は何を基準に選ぶのか
では、靴の種類が決まったら、今度はどの部分を見て選べばいいか考えていきましょう。
カットの高さ(足首周りの高さ)
登山靴のカットの高さには「ハイカット」「ミドルカット」「ローカット」の3つ種類があります。
それぞれの特徴をご説明します。
●ハイカット
足首より上のくるぶし付近までしっかり覆っていて、ミドルカットよりも上まで高さがある靴のことです。
かなり上まで足を覆って固定してくれるので、足をひねったり捻挫したりというのをよりガードしてくれます。
また、石や砂、雪などが靴に入り辛いのも利点です。
靴底は固めで溝もしっかり深くできていますので、重い荷物でハードな道を歩くのにも安定して楽に歩くことができます。
ですので、 3000m級の山に登ったり、ハードな山を登るなら、ミドルカットではなくハイカットの靴にした方がいい でしょう。
ただ、初心者で初めて買う靴なら、いきなりハイカットの靴にしてしまうと、しっかり作られている分靴が重くて、歩くのに逆に体力を使ってしまいます。
●ミドルカット
足首まで覆っていて、ハイカットよりも低めまでの高さの靴のことです。
はっきりとした高さの規定は在りません。
足首を覆ってくれているのである程度は足を守ってくれますし、ハイカットの靴ほど重くないので歩きやすいですし、ローカットよりも捻挫や足をひねったりしにくいです。
また、荷物がある程度重くなっても安定して歩けます。
初めて登山用に靴を購入するなら、ミドルカットのものがおすすめです。
●ローカット
くるぶし辺りまでの高さの靴のことです。
足首が自由に動くので、高低差の少ない平坦な道ではとても歩きやすいです。
ですので、低山やちょっとしたハイキングには向いています。
ただし、足首が自由な分、足をひねったり捻挫したりする危険性が有ります。
また、高さがない分、石や砂が入りやすいのも難点です。
お店によっては、「日帰りの山向け」とか「冬山用」など、靴ごとに詳しく書いてあるところも有りますが、必ずしも書いて有るとは限りません。
自分でもある程度知っておくと選びやすくなります。
ちなみに、「いずれ泊まりの山行も行きたいと思っているから、最初からそのレベルまで使えるしっかりした靴を購入する」というのはあまりおすすめできません。
初心者でいきなり3000m級の山に登るということは無いと思いますので、初めて靴を購入するなら、最初はもう少し歩きやすい軽めのミドルカット位の靴の方が良いでしょう。
そして、ある程度自分の体力がわかってきて、ついに中級もしくは上級者レベルの山へ挑戦するようになったら、ハイカットのものを別に購入した方がいいでしょう。
そして、行く山によってそれぞれの靴を使いわけるようにしましょう。
ですので、自分の体力がわからない最初の内は 軽くて歩きやすいミドルカットの靴がおすすめ です。ソールの固さ
ソールとは靴底の事で、歩きやすさにとても関係する重要な部分です。
ある程度、ソールの硬さがないと足が痛くなってしまいます。
初めて履くと板のようでびっくりするかもしれませんが、初心者は特に 硬めのソール の方が足への負担が減り、悪路から足裏に伝わる衝撃も軽減してくれるので歩くのが楽になります。
同じミドルカットの靴でもソールの硬さはそれぞれ違います。
硬さの見方としては、手でまげてみるだけではなくて、実際に靴を履いて、つま先立ちするように体重をかけてみるとわかります。
日帰りハイキング程度しかしないのでしたら、そこまで硬くなくてもいいでしょう。
ソールの溝
靴底部分の溝の深さも行く山によって向き不向きが有ります。
溝が浅いものは、平な場所や乾いた岩場でも滑りにくいのですが、そこが濡れたりするととたんに滑りやすくなってしまいます。
溝が深いものは、ぬかるんでいる柔らかい場所や凹凸のある場所でも歩きやすくなります。
また、ソールの溝の間隔が広い靴だと、泥や土がこびりつきにくくなります。
その点もチェックしましょう。
防水透湿性
初心者では一番見落としがちなのが 防水浸透性 です。
山では、突然の雨に見舞われることもありますし、前日の雨によるぬかるんだ場所が有ったりします。
また、外側からだけではなく、足は非常に汗をかきますので、透湿性がないと蒸れてしまいます。
足が濡れると、靴擦れを起こしやすくなってしまいます。
実は値段が安い靴にはこの防水透湿性が備わっていない靴が多いんです。
今は色んな防水透湿性の素材が出てきてはいますが、迷ったら ゴアテックス のものを購入しておけば間違いないでしょう。
登山靴を買う時は「靴下」を持参する‼
登山では、靴下は 厚めの靴下を履く のが一般的です。
もし厚めの登山靴下を持っていないなら2枚重ねて履く方法も有りますが、豆ができやすくなるのであまりお勧めできません。
靴を購入する際には、登山で履こうと思っている「靴下を持参する」のがおすすめです。
もし、これから靴下を買おうと思っているなら、靴と一緒に購入してそれを履いてフィッティングしましょう。
もちろん、靴を買う際には靴下をお店でも貸してくれますが、できれば自分の持っている靴下を持参した方がよりサイズも適格なものが購入できます。
できればお店で足のサイズを測ってもらって、店員に最適サイズをもってきてもらうのが一番です。
ただ、お店でサイズが測れないようなら、とりあえず普段の靴のサイズから0.5~1cm位大きいサイズを試してみましょう。
きついようなら少しづつサイズを変えて履いた感じを見てみましょう。
靴の中敷き(インソール)を取り出してみて足と合わせてみるのも1つの方法です。
その場合、つま先にまったく余裕がないようなら、まだサイズが小さいです。
または、靴紐を全ていったんゆるめた状態で、つま先まで足をぐっと入れて、 かかとに手の指が1っ本難なく入ればちょうどいいサイズ です。
ちなみに、自分の足のサイズに合った靴は、かかとにしっかり足をつけて履くと、つま先には少し余裕ができるはずです。
登山靴を選ぶには「歩いてみる」
登山専門の靴屋さんですと、たいていは「靴お試し用のステップ」が設置されています。
靴を両足履いて、何度も歩いてみましょう。
そして、色々な靴を履いて試してみてください。
足全体に圧迫感を感じないか、部分的に当たって痛いところはないか、歩いてみて違和感がないかなどしっかりみます。
また両足それぞれサイズが違ったりすることもありますので、必ず両足とも履いてみましょう。
「紐の締め方」もとても大事
購入した後の話ですが、たとえ靴が自分の足に合っていても、締め方が緩いと靴擦れになることが有ります。
紐を緩く結んだまま歩いていたら部分的に痛くなって、慌ててしっかり先端から締めなおしたら、痛いのがなくなったよ。
そのまま歩いていたら靴擦れになっていたことでしょう。
登山靴を買うのに「おすすめのお店」
登山靴はスポーツ専門店にも置いていますが、品数も少ないことが多いですし、登山の知識の少ない場合も多いですので、登山用品専門店で買うのをおすすめします。
さかいやスポーツ
東京・神田の登山用品とアウトドア用品の専門店です。
用品ごとに店舗が分かれていますのでシューズ館へ行くといいでしょう。
詳しいスタッフの方が多いです。
さかいやスポーツの店舗を探す好日山荘
兵庫県神戸市に本社のある登山用品店です。
北海道から鹿児島まで全国にお店があります。
好日山荘の店舗を探す石井スポーツ
「地球を、楽しもう。」をスローガンに掲げる登山・スキー・アウトドア用品専門店です。
店舗数が多いです。
石井スポーツの店舗を探す登山靴人気ブランドは?
mont-bell(モンベル)
なんといっても値段がリーズナブルなので、人気高いです。
またモンベルは日本生まれのメーカーですので、日本人に多い「幅が広く、甲が高い」という足の形を考慮して作られているのもいい点です。
THE NORTH FACE(ザノースフェイス)
アメリカのアウトドアブランドで、日本でも高い人気があります。
機能性だけではなくデザイン性にもこだわって選びたい方におすすめです。
ただ意点としては、靴幅が細めにできているので甲高幅広の日本人の足には合いづらいので、しっかりその辺をチェックして方がいいでしょう。
SIRIO(シリオ)
日本人の足に合わせた足の幅が広めの靴を生産しています。
足の幅も数種類そろっているので、長さだけではなく幅も自分の足に合ったものを選ぶことができます。
caravan(キャラバン)
男女共に登山靴人気メーカーの一つで、値段がリーズナブルで初心者にもおすすめです。
日本のメーカーなので、日本人の足の形に合わせて作られています。
靴の種類も様々なタイプのものが売り出されています。
SALOMON(サロモン)
ウインタースポーツで有名ですが、登山靴も機能がしっかりした素晴らしい靴を揃えています。
デザインは独特でかっこいいデザインのものが多いです。
KEEN(キーン)
アメリカで人気の高い靴で、日本でもどんどん人気が高まっています。
デザインは奇抜なものが多いですが、機能は高く履き心地はとてもいいです。
値段もリーズナブルなものが多いです。
LOWA(ローバー)
歴史の有るドイツの登山靴メーカーです。
足幅にゆとりの有る足型を採用しているので、海外メーカーですが甲高幅広の日本人にも合いやすい登山靴です。
品質がいい分、お値段はあまり可愛くないですが、長く使うものですので品質にこだわる方にはおすすめです。
SCARPA(スカルパ)
高品質な登山靴を作り出しているイタリアの老舗ブランドです。
品揃えの少ないお店だと置いていないこと可能性もあります。
まとめ
しっかりとお気に入りの靴を選んで購入出来たら、山へ行く前に何度か履いて慣らしておきましょう。
もしも、購入してしまってからどうしても違和感が有る場合は、インソールを変えてみたり、当たって痛い箇所があるなら靴下をもっと厚手にしてみるなどの方法もあります。
それでも駄目なようなら購入したお店の人に聞いてみるのもいいでしょう。
いいアドバイスが聞けるかもしれません。
1度買うと長いこと履くことになる登山靴ですので、できるだけそういうことにならないよう慎重に、しっかり自分の足に合ったものを選びましょう。