登山のマナーとルール13選。知らないと大ヒンシュク!初心者は必見!
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登山をこれから始めようという時、「何を持っていくか」とか「何を着ていくか」ももちろん重要ですが、行く前に「山でのマナーやルール」を知っておくというのもとても大切な事です。
何も知らずに行って、周りの人から白い目で見られたり迷惑をかけたりしないよう、まずはマナーやルールをしっかり確認しておきましょう。
知っているだけで、他の人に迷惑をかけたり、ひんしゅくをかわないというだけではなく、自分の身を守ることにもつながります。
また、私達を癒してくれる自然を守ることにもつながります。
当たり前に思える事も有りますが、意外と気づかずに間違ってしてしまっている人もいます。
ここでは登山の基本的なマナーとルールを13個あげていますので、是非、登山へ行く前に1度目を通してください。
目次
1. 必ず山保険に入ること。
初心者が登る低山でも遭難はたくさん起こっています。
初心者には知識や経験、体力の不足が原因の遭難事故がとても多いのです。
山登りを始めるなら、まずは保険に入ることがマナーの1つです。
何か有った時は、自分が大変ということだけではなく、人に迷惑がかかるということをしっかり考えてちゃんと備えておきましょう。
山岳保険には、登攀や雪山など 本格登山を対象にした保険 と、軽登山やハイキングのような 危険度が少ない登山を対象にした保険 の大きく分けて2種類があります。
年に何度も山登りをする人なら 年間で契約するタイプ がお得ですが、 単発で契約する保険 も有ります。
金額も単発だと数百円ほどで入れるので、入っていた方が自分も安心です。
2. 登山計画を周囲に伝え、登山届を提出しておく。
初心者でも超ベテランでも関係ありません。登山届は必ず作成しましょう!
万が一遭難し携帯がつながらない場合、誰かがそのことに気づき警察へ捜索願いを出さないと捜索は開始されません。
できるだけ早く気づいてもらい捜索が開始されることが生死の分かれ目となります。
作成した登山計画書は3部コピーして、1部は必ず身近な人に渡して無事に下山したら連絡をするようにしましょう。
もう1部は登山口入り口に有る登山届け箱の中へ入れるか、行く山の管轄の警察署の地域課へ郵送やファックスで提出することができます。
最近ではメールで届けられるところも有ります。警察へ下山報告は必要ありません。
最後の1部は自分が携行しておきましょう。
何名かで行く場合は代表者が届ければいいですが、計画書は各メンバーへくばりそれぞれの身近な人へ渡しておくのがいいでしょう。
ちなみに、場所によっては登山届けが義務化されている所も有ります。
登山届は詳しく書いてあればあるほど、遭難時に場所を特定しやすく、助かる確率も高くなります。
※登山届の書き方とフォーマットについてはこちらの記事を参照ください。
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3. 公共の交通機関では他の人の迷惑にならないように!
公共機関を使って移動する場合は、周りの人に気を配りましょう。
ザックをしょったまま電車やバスに乗るのは、他の人の迷惑になります。
網棚に載せるか、出来るだけ邪魔にならない場所に置くようにしましょう。
ストックもリュックにつけて運んでいる場合、人や物に当たるととても危険ですので気を付ける必要があります。
また帰路は、使用済み衣服やごみは恐ろしい匂いをはなっている場合があります。しっかりパックして、周りの人が不快な思いをしないように匂いにも気を付けましょう。
4. 自分のゴミは自分で家まで持ち帰る。
街中でも、ごみ箱のないところではゴミを持ち帰るのは当たり前のことです。
必ず出たごみはジップロックなどに入れて持ち帰りましょう。
山小屋のゴミ箱に捨てるのも迷惑ですのでやめましょう。
持ち物は少しでもゴミが出ないように工夫すると帰りが楽になります。
例えば野菜は最終的に捨てることになる皮はむいてから持っていったり、お菓子の外箱はなくても持ち運べるなら初めから出しておくなどしておくと、出るごみは少なくなります。
また、山で料理をした場合は、お皿は洗わずにペーパー等でふき取って、家に帰ってから綺麗に洗いましょう。
そして、料理に使ったゆで汁やラーメンの汁も塩分や油分を含んでいます。
スープにして飲んだり雑炊にして食べるなど工夫して、できるだけ水以外のものは捨てないようにしましょう。
数日の登山の場合は、匂いが臭くなってしまいますので、ビニールを何重かにして匂いがもれないよう工夫しましょう。
5. 知らない人でも、山ではすれ違う時に挨拶を。
観光地化した場所では挨拶をする人も少ないかもしれませんが、通常登山道、遊歩道では人と道ですれ違う際、「こんにちは」と挨拶をかわします。
「挨拶なんて面倒くさい」「うざい」なんて声もありますが、実はこの挨拶もちゃんと意味が有るのです。
万が一遭難者が出た場合、目撃証言になる可能性があるからです!
ただそれだけではなく、挨拶をすると、知らない人でもなんだかほっとしますし、気持ちのいいものです。
是非すすんで挨拶しましょう。
6. グループや複数名での登山の際には道は1列で歩く。
数名での登山の際には、登山道や遊歩道は広がって歩かないようにしましょう。
大人数の場合はグループをいくつかに分けて、基本は1列で歩きましょう。
そうでないと、登山道は狭いことが多いので、すれ違ったり、ペースが早い人が追い抜く事ができなかったり、また、無理をして追い抜こうとして滑落してしまうなどの危険が有ります。
7. 休憩は道の中央ではしない。
当たり前のようですが、意外と周りが見えてない人が結構います。
休憩する際には、必ず邪魔な場所ではないか確認して、安全な場所で休憩しましょう。
また、ザックやストックも通行する人の邪魔にならない場所に置きましょう。
そして、道標、案内看板、石碑、三角点、分岐地点の周りでの休憩も避けましょう。
大人数での楽しい登山ほど、周りが見えなくなってしまいがちですので、楽しくわいわいやっている時でも、必ず周りにも気を配りましょう。
8. 狭い道では基本は登り優先、道を譲る時は山側によける。
登山道では、道が狭すぎて登りと下りですれ違えない場所も多々あります。
その場合は基本的には登りの人が優先です。
登りよりも下りの人の方が転びやすく落石を起こす危険があるのと、また相手に気づきやすくよける場所も探しやすいからです。
ただ、ルールを知らない人もいますし、登りがあまりに大人数続いてしまうといつまでも下りの人が先に進めなくなってしまうので、何が何でも登り優先というのではなく臨機応変に対応しましょう。
団体で登山に行く場合には、他の登山者の迷惑にならないよう、最初からいくつかのグループに分けて登る方がいいでしょう。
そして、登山道を歩くのに右側通行や左側通行などの決まりは在りません。
人とすれ違う時は、谷側によけてしまうとバランスをくずしたり、登りの人にぶつかり滑落してしまう危険性があるので、必ず安全な場所で山側によけるようにしましょう。
また、歩くのは自分のペースでゆっくりとでいいのですが、後ろが詰まって先に進めず迷惑になってしまう場合もあるので、広めの場所で山側へ避けて後ろの人に先に行ってもらうのも忘れずに。
9. 植物や石などむやみに採取しない。
めずらしい高山植物をみかけたら、家に持って帰りたくなってしまうかもしてませんが、それはいけません。
高山植物は、中には希少なものや絶滅危惧種のものもあります。
絶対に採取しないようにしましょう。
特に国立公園、国定公園の特別保護地区や天然記念地域では、法律で規制されています。注意してください。
また野生動物への餌やりも、食物連鎖にも影響が出るので絶対に止めましょう。
10. ストック使用時は先端にキャップつけて。
ストック(トレッキングポール)は、転倒するのを防いでくれたり、脚力の負担を軽減してくれたりととても便利な道具です。
ですが、先端についているゴムの保護カバーを付けずに使ってしまうと、自然破壊につながります。
ストックの先ゴムは必ずつけて、自然や木道を傷つけないように使用しましょう。
また、登山道から外れた場所もストックでつかないようにしましょう。
11. 登山道からは絶対にはずれない。
登山道は安全に登れるよう整備がされていますが、登山道を外れてしまうと転落、滑落そして遭難の危険性が有ります。
また貴重な植物を踏みつけてしまう可能性もでてきます。
ほんの少しの積み重ねが、植生を変えてしまうことにもつながります。
特に写真を撮る時など気づかないうちに登山道をはずれてしまいがちです。
自分の安全のため、そして自然を痛めないためにも充分気をつけましょう。
12. 石を落としてしまったら、下に向かってすぐに声をかける。
登山中の落石は大事故につながります。
もしも下に人がいて石が当たってしまったら、「うっかり落としてしまった…」ではすみません。
小さな石だとしても、下にいる人にとってはそれは凶器になってしまいます。
小さい石でも怪我してしまう場合もありますし、その落石によってバランスをくずして滑落してしまうことだってあるんです。
落石しないように細心の注意を払うとともに、それでも万が一落石してしまった時には、すぐに下の人に向かって
「ラク!」か「落石!」
と叫び、大きな声で知らせてあげましょう。
13. 山のトイレはルールにしたがって。
山のトイレではそれぞれの場所ごとにルールが有ります。
例えば、「ペーパーは流さずに箱へ」とか、「使用後はバケツの水を便器に流す」などです。注意書きが有ったら、読んでそのとおりにしましょう。
また、山のトイレの維持にはお金がかかります。
使用料、チップは必要なら必ず払いましょう。
そして、トイレが無いのにしたくなってしまったら、出来るだけ携帯トイレでしましょう。
なければ、登山道や水源から離れた場所でするようにしましょう。
(その場合は、先が崖になっている可能性も有るので十分注意して下さい。)
隠れる場所がない場合もありますので、女性の場合は巻きスカートのような隠せるものを持参しておくと便利です。
また、山のトイレは、ペーパーや手洗い場がないところも多いです。
ペーパーもしくはウェットティッシュを荷物に入れておくようにしましょう。
ティッシュや生理用品はもちろん持ち帰るのがマナーです。
それらのものは土には返りません。
※山のトイレについて詳しくはこちらのページを参照ください。
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まとめ
以上が、登山の基本的なルールとマナーです。
どれも難しいものはありません。
登山を始めるなら、持ち物・着るものの情報と合わせて行く前に知っておきたいところです。
知らないでいると、いつの間にか他の登山者に迷惑をかけ不快にさせていたり、知らぬ間に自分で自分を危険にさらしているなんてこともあるかもしれません。
おかめは、登山を始めてすぐの時には、恥ずかしながらこれらの事をほとんど知りませんでした。
ベテランの方々と一緒に行っていたからというのも有るかもしれませんが、幸い大変な出来事にはつながりませんでした。
ですが、やっぱり初めからちゃんと知っておくべきだったと強く思います。
ですので、ここに改めて記すことにしました。
皆が、安全に楽しく登山できるように、それぞれがしっかりマナーを守るよう心がけたいものです。