トレッキングポール(ストック)のベストな選び方と使い方が知りたい‼
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登山中に杖をついている人を見かけますが、その杖の事をトレッキングポールもしくはストックといいます。
形状はスキーのストックと同じですが、持ち運びがしやすいように伸縮ができるようになっています。
登山をしている人の中には、このトレッキングポールを使っている人もいれば使っていない人もいますし、1本だけ使っている人もいれば両手にそれぞれ持っている人もいます。
また使わずにリュックにつけている人も見かけます。
では、登山する際に持っていた方がいいのでしょうか?
トレッキングポールは一体どういった人が使っているのでしょうか?
まずはトレッキングポールの必要性についてみていきましょう。
目次
トレッキングポール必要性
<使うといい点>
・歩く際、体を支える力が足だけではなく手にも分散されるので、足への負担が軽くなる。
・下山時の膝への衝撃が少なくなり、負担や疲労も軽くなる。
・転びそうになった時に咄嗟に付いて転倒防止にもなる。
・筋肉痛が和らぐと言う人もいる。
<マイナスな面>
・購入費用がかかる。
・手がふさがってしまう。
・岩場では邪魔になる(しまえばいいけど、ちょっと面倒)。
脚力に自信がある人は必要がないかもしれませんが、体力や脚力に不安が有る方には、有ると断然足への負担が違います。
長い目で見ると非常に便利で、買うか迷っているならぜひおすすめします。
値段の安いものも有りますので、最初は低価格のものから試すのもいいかもしれません。
私も登山を始めたばかりの30代の始めころには、膝なんて全く痛いことはなかったのですが、突然有る山行で膝が痛くなりました。
トレッキングポールを使用すると、下山時に特に重宝し、膝の関節への衝撃が減り、歩くのが格段に楽になりました。
痛くなったことがないとわからないかもしれないですが、登山中の膝の痛みは本当に辛いです。
痛い中で、道をくだるのは足への衝撃がすごいですので、必死で痛みをこらえながら降りなければなりません。
ストックが有ると、それもだいぶ楽になります。
もしかしたら、買わない人の中には、杖はお年寄りが使っているイメージとか膝の悪い人が使うイメージが有って嫌だという人もいるかもしれません。
ですが、最近では特に登山において機動力を高める道具として、若い方や体力がある方も積極的に使う人が増えてきました。
では、トレッキングポールにはどういったものが有るのか、みていきましょう。
トレッキングポールの種類
グリップの形
グリップの形には、I型とT型の2種類あります。
グリップがまっすぐのI型 のものは、2本で使う人が多く、トレッキングポールを使用する登山者の多くの人がこちらを使っています。
グリップの形がT型 のものは、上から握って持ちます。体重をかけて使用することを想定したグリップの形になっています。
握力の弱い人でも使いやすいです。
通常は1本で使用しますが、2本で使っている人もいます。
体力に自信がないなら2本で使用するというのもありです。
T型のものは、なだらかな道をのんびり歩くのに向いています。
グリップが女性の手大きさに合うサイズに作られたモデルも有ります。
グリップの素材
ゴム素材、コルク素材、 ウレタンフォームなどの気泡素材など様々な素材のものがあります。
ゴム素材 は、汗は吸収しませんが、気温が寒くても冷たくなりにくいです。
コルク素材 は手にもフィットして多少汗も吸収します。
気泡素材 は汗を吸収しやすいですが、寒い中で使用するには冷たく感じます。
大事なポイントは手が滑りにくいことです。
実際に店舗で握ってみて選んだほうがいいでしょう。
シャフト(ポール)の素材
アルミ製 、カーボン製、ジェラルミン製の3種類があります。
主にアルミ製とカーボン製が主流となっています。
そして、値段もちょっと高めです。
ただし、良い点としては、金属ではないので錆びる心配が無い事です。
カーボン製は、トレイルランニング用の超軽量のものが売っているので、間違えて買わないよう注意しましょう。
似ているけど登山用のものとは違くて強度が弱いです。
1本、2本どちらで使うか
(シングルストック、ダブルストック)
2本1組で使用することでより効果を発揮するとされていて、2本を使用する使い方を 「ダブルストック」 と言います。
体力に自信のない人なら、やはり2本で使用した方が楽です。
もちろん1本だけでも使用することが可能で、その場合 「シングルストック」 という言い方をします。
体力に自信のある方はストックがかえって邪魔になることも有るので、そういう方には1本で使用するのがおすすめです。
色々な機能(ロック機能、衝撃吸収機能)
ストックの先端のところにスプリングが内臓されていて、手に伝わる衝撃を緩和してくれる、衝撃吸収機の付いたトレッキングポールが有ります。
衝撃吸収機のことを
アンチショックシステム とか ショックアブソーバー機能 とも言います。
ただし、ストックの重量はその機能分重いです。
実際にお店で試してみてどちらがいいか選びましょう。
私個人的な意見ですが、初心者でしたら、この機能が有るよりも重さが軽い方を重視した方がいい気がします。
伸縮機能
トレッキングポールは短くできるので、使わないときにはザックにくくりつけることができます。
その短くする機能にもいくつが種類があり、ねじ締め式 (シャフトを回転させて固定するタイプ、 スクリューロック式)、レバーロック式(ピンロック式)のワンタッチタイプ、折りたたみ式などが有ります。
ねじ締め式 は、一番一般的です。
固定が甘いと使用中にふと縮んでしまうことがあって気を付けないと危険でもあります。
柄を水平方向に回転させて締めこむことで固定するので、多少の握力が必要になります。
レバーロック式 は、レバーによってジョイントを固定する方式で握力は必要なく、ワンタッチで簡単に確実にすぐにできるので女性に人気が有ります。
軽くてコンパクトになりますが、ねじ込み式よりも固定強度がちょっと弱めです。
また、長さ調節ができないタイプが多いです。
折りたたみ式 は、分割されたシャフトの中にワイヤーが入っていて、節から折りたためます。構造上、使用中ふいに縮んでしまうということはありません。
また、値段が高い割に、強度はそれほど高くありません。
それから、収納したときとても短くなりますが、束ねる形になるので幅はとります。
長さの調節ができないので、購入時に最大まで長くしてみて自分にあっているか見る必要があります。
ただし、最上部のシャフトのみ調節できるタイプもあります。
実際に自分のリュックにつけられるかチェックが必要です。
レバーロック式、折りたたみ式は値段が高めです。
それぞれ一長一短有りますので、自分に合ったものを選びましょう。
石突き、バスケット
トレッキングポールの先端部分を石突きといいます。
この石突きのチップ部分は壊れることがありますので、チップとキャップの交換ができるタイプの方が後々助かります。
また、トレッキングポールが必要以上にささらないようにガードするバスケットは、雪の上だったりやわらかい道などを歩くときにあると便利です。
思ったよりも深くまで刺さってしまって転倒してしまうことも有ります。
雪の上を歩く際には、雪専用のスノーバスケットに変更して使います。
トレッキングポールの使い方
トレッキングポールの適正長さについて
長さは歩く場所によって調節します。
背中が曲がらない長さに調節するのがポイントです。
平地ではストックを地面につけた時に、平地では肘の角度が90度に曲がるよう一番腕が疲れにくいです。
登りでは短く腰までの高さ 、下りでは長めに 胸までの高さが必要です。
購入の際には、長い状態で自分の胸までの長さがあることを確認しましょう。
もしも長さ調節ができないタイプにする場合は、買う際に長さが自分に合っているかを必ず確認しましょう。
身長が高い方はそれだけ長さが必要になります。
トレッキングポールを使った歩き方
ポールを持つ時には、ストラップに手を通してグリップをにぎります。
手を振り上げたり体重を乗せにいったりしないで、自然にポールの先で地面を突くように使います。
あまり遠くに突かずに、体に近いところに突くようにしましょう。
遠くに突くと腕に負担がかかってしまって、腕が疲れてしまいます。
浮石やぬかるみなどでは、ポールを突いても不安定になってしまうことが有ります。
トレッキングポールはあくまで補助という意識で持ちましょう。
<登り>
少し大きめの段差の登りの場合は、突く場所はやや前の方でもいいですが、前過ぎない位置に突くようにしましょう。
ポールに全体重を掛けるのではなくて、足に重心を移動させながら登るときに支えるという感覚で登りましょう。
<下り>
階段などで大き目の段差を下るときには、 着地点を意識してポールを突くようにします。
下りでは、ポールの上部を手のひらで包むようにして握ると踏ん張り易くなります。
あまり体重をかけすぎてしまわないよう注意しながら、ポールをついてから足全体を着地させるようにすると、着地の衝撃が腕にも分散されるので足の負担を減らせます。
膝への衝撃も少なくなります。
使ってはいけない場所(使用上の注意)
岩場では、手で岩をしっかりつかんで登った方が良いので、ストックはリュックにしまいましょう。
収納の際、ザックからストックがはみ出していると、どこかに引っかかって転倒してしまうなど事故の原因になることも有るので、充分注意しましょう。
トレッキングポールを使用する際のマナー
岩場などを登るときに滑らないようにストックの先の石突きはとがっています。
木道などの柔らかな道を歩くときに使うと、道や植物を傷つけてしまう場合があるので、必要な時以外は石突きにキャップ(先ゴム)を付けて歩くのがマナーです。
トレッキングポールの手入れ
山から帰ってきたらメンテナンスが必要です。
といってもそれほど大変なことではありません。
一番重要なのは、錆びてしまうことが多いですので、水気をしっかりととってあげることです。
錆びていると ジョイント部分がうまく稼動しなくなったり、折れたりする原因 にもなりますので、非常に危険です。
・トレッキングポールをシャフトごとに分解します。
・石突のゴムカバーやバスケットを外します。
・乾いた布で汚れや水をしっかりふき取ります。
・最後に内部をしっかり乾燥させて終了。
★しっかりと確実に乾くまで時間をかけて乾かすのが重要です!!
もし晴れた日に使っただけだとしても、必ずこの作業をした方がいいです。
晴れていてもパール内が湿気を帯びることがあるんです。
(さび止めやオイルは絶対やめましょう。)
段に折りたためるモデルは、連結コードで繋がっていて、各パーツにバラすことができないので、伸ばして縮めてを繰り返してしっかりと拭くようにしましょう。
ストックをザックに装着する方法
再度ポケットに収納する方法
注意するのはとがった方をポケットに入れないこと。
必ず上をむけて入れましょう。
とがった方をポケットに入れてしまうと、ポケットが擦り切れいずれ破れてしまいます。
留め具と輪っかを使用して装着する方法
1.ザックの下側に有る輪っかにストックのバスケット部分をひっかけます。
2.ザック上側にあるゴム紐(留め具)でしっかり固定します。
自作のストックホルダーを作って装着する方法
頻繁にストックをザックに取り付けたり、外したりするのはとても面倒です。
とはいえ、岩場で手に持ったまま登るのももちろんとても危険です。
ザックによっては初めから付いているものもありますが、ザックをしょったままストックをパッとしまえるととても便利です。
その機能が付いてないザックの場合、それを自作する方が結構います。
一番シンプルで簡単な方法をご紹介します。
★用意するもの
ゴムひも2本、コードストッパー2個
(amazonでも購入できますし、手芸屋さんなどでも売っています。 )
一本はトップストラップの胸付近に通し、コードストッパーを取り付ける。
もう1本は、ショルダーストラップもしくはウエストベルトの腰側の付け根に同じようにコードストッパーを取り付ける。
トレッキングポールの持ち手部分を胸側につけ、突く部分を腰側のゴムに通してコードストッパーで固定するだけです。
お侍さんが刀をつけてるみたいな感じです。
これだと、わざわざザックを下ろさなくても、ザックにストックをパッと取り付けられて便利です。
ただし、ストックの先が飛び出てしまうので、後ろの人に注意して歩きましょう!
もちろん行き帰りの電車の中や街を歩く時は使用しない方がいいかもしれません。
人によって、ベルクロを使用したり、ヘアゴムよりもっと丈夫なひもを使用したり、皆さん様々な方法で自作しているようです。
レンタルしてみる
購入しようか迷っている方は、一度レンタルで借りて使ってみて自分には必要かを確認してみるというのもいいでしょう。
実際に使ってみた方がその良さがわかるものです。
また、ついでにどういった機能のものがいいのかも試してみることができますよ。
もしかして、いいものを購入してしまったけど、やはりちょっと自分には邪魔だったとなると、もったいないです。
トレッキングポールおすすめブランド
LEKI(レキ)
ドイツのポール専門メーカーで、 世界シェアNo.1のストック(トレッキングポール)の総合メーカー です。
とても機能的で質の高い製品を多く製造していて世界的に人気です。
LEKI社製品の取り扱いは株式会社キャラバンというところで扱っています
SINANO(シナノ)
日本の老舗ポール専門メーカー で、日本人の体形に合わせて設計されていて、国産ということも有り非常に人気が高いです。
Black Diamond(ブラックダイアモンド)
アメリカ発の信頼性の高い登山用品を製造するメーカーです。
クライミング や バックカントリーからトレッキングまで 幅広く取り扱っています。
高機能・高品質なトレッキングポールが手ごろな価格で販売されており、非常に人気が高いです。
mont-bell(モンベル)
日本のアウトドアメーカーで、登山用品全般を取りそろえ、良心的な価格もあり、とても人気が有ります。
DABADA(ダバダ)
大阪に本社を構えるアウトドア用品 のブランドです。びっくりするくらいの値段の安さですが、 十分実用に耐える品質を備えています。
3000円ほどのものも有り、通常の登山で使用するには問題ないレベルです。
一般の店舗にはほとんど置いていなくて、通販での購入になります。
初心者で、初めはできるだけ安く考えているならおすすめです。
Helinox(ヘリノックス)
アウトドア・ファーニチャーの世界的ブランド です。
世界最高の強度と柔軟性を持つ超軽量アルミニウムポールを採用しています。
<おまけ>
FIZAN(フィザン)
イタリア生まれのスキー・トレッキングポールメーカーです。
世界最軽量を誇るモデルが有ります。
初心者には軽さだけではなく強度もしっかりしたものを選んでいただきたいですが、どうしても軽くなくては嫌だ!という方だったら試してみるのもいいですね。
★おすすめのストック(トレッキングポール)が知りたい方はこちらのページへ
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まとめ
これから先、長く登山を続けていきたい方は、トレッキングポールを取り入れることを是非検討してみてください。
トレッキングポールは、ただ単に軽ければいいというものでもなく、強度にも気を遣う必要があります。
使っている途中でぱきっと折れてしまうことも有りますので、強度もしっかりしたものを選びましょう。
使ってみたら、”もっと早く取り入れれば良かった!”と思うかもしれません。