絶対やみつき!登山で初めての料理に挑戦しよう!まずは道具から。
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山の上で食べるごはんって美味しいですよね。
冷たいおにぎりでも充分美味しく感じるけど、温かいものを食べたらもっと美味しいだろうな~と近くで火を使ってなにやら鍋らしきものを作っている人をうらめしげに見てしまったり。。。
鍋とは言わずも、温かいスープを飲むだけでも、なんだかとても贅沢なことをしてる気分。
「山の上で暖かいごはん、やってみたいなぁって思うけど、まずは何から揃えたらいいんだろう。」
そんな方のために、登山で使える山ごはん用料理の道具についてご紹介します。
目次
まずは登山料理道具3点セットを揃えましょう。
3点セットとは、ガスバーナー(ストーブ)、カートリッジ(本体)、クッカー(コッヘル)のことです。
これらは、手入れ次第では長ーく使えますので、慎重に選びたいところです。
では、詳しくみていきましょう。
バーナー(ストーブとも言う)
登山で料理をするのにかかせないものがバーナーです。家庭でよく使うガスコンロと機能的には一緒ですが、登山で使うものはとても軽くて携帯に便利で、低い気温でも火力が落ちにくいです。
燃料にはガス、ガソリン、アルコールなどが有りますが、登山ではガスのバーナーが一番一般的です。
始めて購入するなら、操作が何よりも簡単で軽いのでやはりガスバーナーがおすすめです。
登山用バーナーは、燃料が噴出するバーナーヘッドと、燃料が入っているカートリッジで構成されています。
五徳分離式のものと一体型のものがあります。五徳とはやかんやフライパンなどを置くための金属製の台の部分のことです。3本と4本に分かれたものが有ります。
軽量モデルは3本で短めな仕様になっています。4本のものは3本よりも重さは重くなりますが、安定感を考えるとやはり4本の方がおすすめです。
バーナーによって火力も様々なので、出来るだけ火力の強いものの方が調理時間も短くなり便利です。
<分離式>
PRIMUS(プリムス) P-156S ウルトラ・スパイダーストーブIII 分離型シングルバーナー
本体とガス缶が離れているタイプです。一体型に比べて地面から鍋までの距離が近くそして、鍋などを乗せる五徳部分が大きく作られているものが多いので、安定感が有ります。
ですので、大きな鍋とかボリュームのある料理がしやすいです。大人数の登山でたくさんのご飯を作りたいという方にはこちらの方がおすすめです。
また、登山では必ずしも平らな場所が有るとは限らないので、特に女性には使い易いかもしれません。
<一体型>
(ソト(SOTO) マイクロレギュレーターストーブ SOD-300S キャンプストーブ OD缶用 シングルバーナー)
五徳部分をガス缶の上に取り付けるタイプです。
一人か二人くらいで、少量のみの使用で良い方は、一体型の方がコンパクトになりますし収納が楽な上に運ぶのも楽ちんなのでおすすめです。
調理のしやすさよりも持ち運びのしやすさを重視するならこちらが良いでしょう。
カートリッジについて
カートリッジとは、燃料が入っているものです。
バーナーをガスカートリッジにつなげて、液体燃料が気化して火がつけられます。メーカーは「EPIガス」か「プリムス」が一般的です。
メーカーによってガスの出るバルブの形状が違うのと、安全のためも考えてバーナーのメーカーと同じものを使いましょう。
それから、メーカーによっては寒冷地仕様や高所・雪に対応したものもあるので、用途に応じて選択するようにしましょう。
ガスカートリッジの種類は主にOD缶(アウトドア缶)とCB缶(カセットボンベ缶)の2種類があります。
<OD缶>
寒さに強く、火力が安定しています。
値段はCD缶よりも高いです。
OD缶が売っている場所は、登山用品店かホームセンターでもたまに置いてあるくらいと限られています。
ですが、クッカーにまるまるスポッと収まるものだとコンパクトになって、とても便利です。
登山では一番一般的で、こちらがおすすめです。
<CD缶>
OD缶よりも値段が安く、コンビニなどでも売っているので、入手がしやすいのは利点です。
ただし、寒さには弱く火力が安定しにくいです。
飛行機で海外へ登山へ行く方などは、これだと現地調達も簡単なのでそういう方にはこちらの方が便利です。
ただし、重量がやや重いでその点を注意してください。
SOTO レギュレーターストーブ【ナチュラム別注カラー】
クッカー(コッヘルとも言う)
アウトドア用の鍋と食器がセットになった調理器具のことです。
鍋としての機能と料理を盛る器の両方の機能を持っています。
お湯を沸かしたり、煮たり、傷めたり、ご飯を炊いたり出来て、蓋の部分は取り皿にもなります。
<出来るだけ軽くてコンパクトになるものを>
キャンプと違って登山では、リュックで持ち運びするので、軽くて小さくて取っ手が折りたためるなどコンパクトになるように作られています。
クッカーの中にガスもバーナーもすっぽり収まるものがおすすめです。
さらに、幾つかのクッカーが入れ子式のものだと、持ち運びに便利です。
1つしか使わないと思っていても使っていく内にさらに追加して欲しくなるものです。
出来れば最初から考えて購入しておくと良いでしょう。
<持ち手は安定していて収納もしやすいものを>
持ち手の安定性と収納性のチェックも重要です。
グラグラしていたり、すぐにはずれてしまうものだと調理がし辛いですし、調理中に外れてしまうととても危険です。
収納しにくいのも困りますので、購入の際のチェックは必須です。
<素材>
クッカーの素材は3種類あります。
・アルミ
値段が安い。熱伝導率が良いのでご飯を炊いたり、炒め物などの調理に向いています。
調理時間が短くて済むので燃料の節約にもなります。
マイナス点は、へこみやすくて傷に弱くさびやすいところです。
・チタン
値段が高いです。軽くて丈夫で、口をつけてそのまま飲むことも可能です。
熱伝導率が悪く局所的に熱くなってしまうので、ご飯を炊くたり調理には向いていません。
お湯を沸かすくらいならそれほど時間もかかりませんし、またフリーズドライだとかレトルトだけなら良いかもしれません。
・ステンレス
硬くて丈夫で値段も安いです。錆や焦げにも強いです。
ただし、重たいので登山にはあまり向いていません。熱伝導率も悪いです。
<形>
円型と角型の2種類があります。
・円型
(スノーピーク(snow peak) コッへル・クッカーセット トレック 900ml SCS-008)
中にガスがすっぽり入るととてもコンパクトになります。
・角型
(キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) キャンプ用 鍋 ステンレス角型 ラーメン クッカー 1.3L UH-4202)
調理がしやすくて、角の部分から液体も注ぎやすいです。そして四角いので収納もし易いです。
四角いインスタントのラーメンを作りたい方は四角いタイプのクッカーが良いでしょう。
<大きさ>
大きさはさまざまなものが有ります。自分の登山スタイルに合ったものを選ぶ必要があります。
ご飯を炊いたり、インスタントのラーメンを食べるには、少し高めの円柱型が使い易いです。
ただ、高さがあると全体に熱が伝わりにくいので、炒め物やカレーとかシチューなどの調理にはむいていません。
煮込み料理や炒め物を作るには浅めの鍋タイプがおすすめです。ただ、底の面が広いと収納しにくいので注意しましょう。
<使用人数での判断>
一人用なら500~900mlの小型のクッカーがちょうどよいです。
お湯をわかして、コーヒー飲んだり、インスタントラーメンを食べたり、充分できます。
①装着する前に、バーナーの調節つまみを回してバルブがしっかり閉じているか確認します。
ガスカートリッジのフタを取って、バーナーの下部をその中にくるくる回して取り付けます。
②しっかり接続されているか確認し、五徳を十字に開いてセットしさらに五徳の先端を伸ばします。
③調節つまみを少し回してガスを出します。
ガスが放出されていれば「シュー」という音が聞こえます。
④ガスカートリッジをしっかり支えながら、すぐに点火装置スイッチをカチカチ押すと火が点きます。
点火装置がないものの場合は、ライターや着火マンなどを利用して、ストーブの上部に着火します。
⑤火が付いたら、調節つまみを回して火加減を調節します。
※点火装置が付いていても、高所では火がつきにくく、火がつけられない場合も有ります。
必ず、ライターを持参しましょう。(下の「その他に有るといいもの」のライターを参照ください。)
※イラストはPRIMS(プリムス)P-153ウルトラバーナーですが、他のものも形は違っても大体同じつけ方です。
その他に有るといいもの
・ウォーターボトル(メモリ付きも有る)
ナルゲンの水筒はメモリが付いているので、料理に使う水の量を計れて便利です。
〈ナルゲン水筒〉
プラティパスの水筒はたくさんの水を持っていくことが出来るので、人数が多く水をたくさん持って行きたいときにはおすすめです。
水が余ってしまっても、捨ててコンパクトにたためます。
〈プラティパス水筒〉
・ライター
自動点火付きのバーナーですと、ライターがなくても通常は火が付くのですが、気圧・気温が下がると電圧が下がり着火しにくくなり付かない時が有ります。
せっかく持参したご飯を食べる事が出来ないなんて悲惨ですよね。
そんな事にならないよう、必ずライターは持参した方が良いです。
ただし、高い山では電子式のライターも火が着きにくくなりますので、フリント式のライターを持参するのがおすすめです。
フリント式とは、回転式のヤスリとこすり合わせることで火花を起こしてで着火するライターのことです。
ZIPPOのようなオイルライターもフリント式です。
〈フリント式ライター〉
・調味料入れ
料理をする場合、油や調味料も持って行く事も有ります。
油、醤油などの液体状のものは持って行くのが大変ですが、ナルゲンの専用ボトルは漏れにくく便利です。
液体が漏れてリュックの中が酷いことになるのが嫌な方はこういった漏れにくいものを使った方が安心ですよ。
・NALGENE 広口丸形ボトル 保存容器 60ml
・まな板
コッヘルの蓋を使ったり、牛乳パックを利用することもできます。
ただ、牛乳パックはゴミになるので、それが嫌な方は100均で売っているプラスティックのまな板をコッヘルと同じ大きさに切って使うと、邪魔にならず便利です。
・ナイフ、マルチツール
ただ食材を切るだけでいいなら100均のナイフでも充分です。
色々な機能のついたナイフは、荷物に余裕が有れば、持参すると何かと便利です。
ただ、重さがちょっと重いです。
・風防
アウトドア用品店などに売っています。
登山での料理は、家庭で料理するのとはちがって、風の影響をものすごく受けてしまいます。
バーナー自体に風防の機能がついているものも有りますが、軽くてコンパクトなタイプですと風防がついていないものも多いです。
風が強い日だと、料理がなかなかできません。そんな時に風をよけるものが有ると、料理が出来て便利な道具です。
ただし、風で動くと逆に危険な場合も有りますので、しっかり固定して使うようにしましょう。
・お箸、スプーン、フォーク
特にこれがおすすめって言うのはないですが、できるだけ軽くてコンパクトになるものが良いかもしれません。
私は折りたたみ式のお箸とフォークとスプーンのセットを使っていますが、軽くてコンパクトになるので便利です。
・エッグフォルダー
山の上で卵料理をしたければ専用の卵ホルダーが有ります
下のロゴスの卵入れは6個入りもあります。
片付けについて(道具のメンテナンス)
山ごはんでパスタをゆでたりしたら、ゆで汁は環境のためにも山へ捨てるのはやめましょう。
ペットボトルなどに入れて持ち帰るか、それが嫌ならゆで汁を使ってスープにするなど工夫しましょう。
料理後は、鍋を水ですすいでその水を捨てるのも環境破壊につながります。
少しだけ水をそそいで、後はペーパーで拭き取りゴミとして持ち帰るようにしましょう。
そして、鍋は家に帰ってから、もう一度奇麗に洗ってからしまうようにしましょう。
自然が好きで山へ行っているのに、自分達で自然を破壊してしまっては意味がないですからね。
まとめ
登山で使う料理道具について、選ぶポイントはわかりましたか?
キャンプと違って登山では、出来るだけ軽く、出来るだけコンパクトになるものを選ぶことが重要です。
自分がどんなスタイルで登山をするのか、どんな料理をしたいのか、ただお湯が沸かせるまででいいのかよく考えて揃えてください。
せっかく購入しても重すぎて持っていくのをためらい結局山での料理デビューもかなわぬまま、なんてことにならないよう最初は軽いものを選ぶ方が良いかなと思います。
また、これらのものは持っておくと、災害時にとても役立ちます。持っていて損は有りません。